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【初心者向け】ルートユーザーは危険!IAMユーザーで始めるAWSベストプラクティス

AWSでルートユーザーを使いがちな初心者向けに、IAMを進めるための記事です。 AWS

公開日: 2025-05-14 | カテゴリ: AWS

はじめに──この記事でわかること

AWS初心者の方にとって、最初に作成される「ルートユーザー」を常に使ってしまうのはよくある落とし穴です。

かくいう私も、1か月ほどずっとルートユーザーを使用していました。


しかし、ルートユーザーを日常的に使用するのは危険です。


この記事では、なぜルートユーザーを常用すべきではないのか、IAMユーザーを使うべき理由と、その設定方法をわかりやすく解説します。

1. ルートユーザーとは?常用するリスク

ルートユーザーとは、すべての権限を持った「特権ユーザー」です。
すべての操作を行えるので、セキュリティリスクが非常に高いです。具体的には、

  • 認証情報が漏れるとアカウント全体が危険
  • 誰がどんな操作をしたかログで追跡できない
  • AWSのベストプラクティスではない

などが挙げられます。そのため、ルートユーザーではなく、普段はIAMユーザーを使うことが推奨されています。

2. 具体的なIAMユーザーの作成方法

  1. AWSマネジメントコンソールにルートユーザーでログインしましょう。
  2. マネジメントコンソールの上部検索バーに「IAM」と入力してIAMにアクセスしてください。
  3. 左側メニューの「ユーザー」→「ユーザーを追加」をクリック
AWS IAMのコンソールへのアクセスを許可するのオプションの解説

ユーザー名をadminなど、わかりやすい名前に。
「コンソールへのアクセスを許可する」にチェックしてください。

すると、以下の2つが出てきます。

  • Identity Center でユーザーを指定する – 推奨
  • IAM ユーザーを作成します

私のように、個人利用でAWSを使っている人はIAMユーザーの作成で問題ありません。Identity Centerは、企業や複数人向けのユーザー一元管理システムで、シングルサインオンや外部IDサービスとの連携が便利です。ただ、個人利用としては必須ではないので、余裕があったらこっちにしてみてください。別記事で詳しく解説する予定です。

AWS IAMのコーンソールパスワードについて、カスタムパスワードがおすすめであると解説する画像

次はコンソールパスワードの設定です。おすすめはカスタムパスワードです。忘れにくい&ログインしやすいからです。

「ユーザーは次回のサインイン時に新しいパスワードを作成する必要があります」のチェックは外してOKです。この機能は上で設定したものとは別に、初回ログイン時に新たなパスワードに変更するというものです。他の人にIAMユーザーを作ってもらうときなどに使用されます。

AWS IAMの許可ポリシーの選び方。管理者権限を付与する方法。

次は、アクセス権限の設定です。一人で全体を管理する目的なら、「ポリシーを直接アタッチする」で問題ないです。検索から「AdministratorAccess」を探し、チェックを入れてください。これはAWSのすべての操作を許可する最上位の権限で、ルートユーザーの代わりとして使うIAMユーザーにぴったりです。

AWS IAMのタグオプションを設定する際のキーと値の説明。

次にタグの設定です。これは個人利用時は必須ではありませんが、リソースの識別がしやすくなることや、アクセス制御の条件につかえるので、設定しておいて損はないです。

これで、ユーザーを作成しましょう。最後に、表示されたコンソールサインインのリンクに飛び、ログインしてみましょう。ここまでで、一応設定終了です。必要に応じて、MFA(多要素認証)の設定をしましょう。

IAMユーザーとルートユーザーの違い

ここまで設定してきて、こんな疑問を持った人はいないでしょうか。

「IAMユーザー(管理者権限付与)とルートユーザーは何が違う?」

ほぼ同じ権限を持ちますが、一番大きな違いは「緊急時の対応のしやすさ」です。

  • ルートユーザーが漏れた場合
    → 唯一の「鍵」が盗まれた状態なので、自分でパスワードを変えられず、アクセス停止もできない
    → 代替手段がなく、アカウント全体が乗っ取られるリスクが非常に高い
  • IAMユーザーが漏れた場合
    → ルートユーザー(または別の管理者IAM)でログインして、
    ・そのIAMユーザーを即時無効化
    ・パスワードやアクセスキーをローテーション(再発行)

つまり、ログイン情報が漏れたときの対応に雲泥の差があります。

まとめ

ルートユーザーの日常的な使用は、セキュリティ上の大きなリスクとなります。IAMユーザーを適切に設定し、安全にAWSを運用しましょう!

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